電線の電流容量の許容値に応じて電線を選択してください

屋内配線の電線断面積は、電線の許容電流容量、電線の許容電圧損失値、電線の機械的強度に応じて選択してください。一般的には許容電流容量に応じて電線接地面を選定し、その他の条件に応じて検証を行います。断面積が特定の校正条件の要件を満たさない場合、条件を満たせない最小許容断面積に従って導体を選択する必要があります。

電線の許容電流値：電線の許容電流値は、電線の安全電流値または安全電流値とも呼ばれます。一般電線の最高許容使用温度は65℃です。この温度を超えると電線の絶縁層が急速に老化、劣化、損傷し、火災の原因となる場合があります。電線のいわゆる許容電流容量とは、使用温度が65℃以下の場合に長時間流すことができる最大の電流値です。

電線の使用温度は電線に流れる電流だけでなく、電線の放熱状態や周囲温度にも関係するため、電線の許容電流容量は一定の値ではありません。同じ電線でも敷設方法が異なる（敷設方法が異なると放熱条件も異なる）場合や周囲温度が異なる場合、許容電流容量も異なります。さまざまな敷設方法での電線の許容電流容量については、電気技術マニュアルを参照してください。

線負荷の電流は次の式で計算できます。

単相純抵抗回路：I=P/U

インダクタンス付き単相回路：I=P/Ucosφ

三相純抵抗回路：I=P/√3UL

インダクタンス付き三相回路：I=P/√3ULcosφ

上記の式のパラメータの意味は次のとおりです。

P: 負荷の電力 (ワット (W) 単位)。

UL: 三相電源の電圧 (ボルト (V) 単位)。

cosφ: は力率です。

ワイヤの許容電流容量に応じて選択する場合、一般原則として、許容電流容量は計算されたラインコンポジット電流以上である必要があります。